13年引きこもった人のお話

13年引きこもった40代男性が社会に少しずつ関わっていこうと思い、記録を綴っています。

無人のトラックが……

職場に知られたくないので万が一を考え、書くべきか迷ったのですが、自分の記録を残すためのブログですから書いておこうと思います。


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今日というかもう昨日ですが、特殊な事情で自分が途中まで一人で乗務することになりました。
ある顧客の所で荷降ろしをし、それが終わってトラックを動かそうとしたとき、箱車の箱のところに忘れ物をしたのに気づきました。
そこでギヤをニュートラルに入れ(Pレンジはない車輌です)、サイドブレーキを引いた上で降車しました。しかし実際にはサイドを引き忘れており、箱車のサイドドアを閉めたときにトラックがゆっくりと動いているのを見て心臓が飛び出るほど驚きました。


こういうときってね…人間慌てて車を手で止めようとします(笑)。そして轢かれて死ぬんでしょうね(笑)。いや笑い事じゃないですね。私もとっさに助手席側のドア付近から箱に両手を伸ばして止めようとしました。
これで止まらなかったら、角度的にトラックはさっき荷降ろしした顧客の建物に突っ込みます。もうすべてが終わりです。トラックが手で止まるのか気が気ではなかったですが、やってみたところ止まってくれました。負荷的にはまだ少しは自分の力に余裕があるくらいですかね。2トン車ですからね。大型だったら無理だったかもしれません。


で、止まったのはいいのですが、この状況から抜け出す術が分からない(笑)。すごく短い時間だと思うのですが、いろいろな手段を考えました。

・顧客の人を大声で呼んで助けを求める
・両手を離してトラックに一瞬で飛び乗ってサイドを掛ける
・片手でトラックを押さつつ、助手席側からサイドに手を伸ばす


…片手案でいきましょうか。手が届くならこれが一番無難な気がします。片手で支えきれるか不安でしたが、やってみたところ大丈夫ですね。そのままもう片方の手で助手席側のドアを開けてサイドに手を伸ばして無事この状況を抜け出すことができました。

この後に会社の人と同乗したのですが、さすがにこんな出来事を話せる訳なく、いつものようにあれこれ仕事上のミスなどを怒られて乗務は終わりました。


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相変わらず仕事は覚えられず、状況が芳しくありません。その上でこんな重大なインシデントを起こしたことがバレれば確実に解雇でしょうね。まーこのインシデントがなくてもいずれ解雇になりそうですが(笑)
教訓として、輪止めはどんなときでも降車時は常にすべきです。私もおおむねやっていたのですが、この場所はわずかに傾斜していることに気づかなったため、平地だし輪止めをしなくても大丈夫という気持ちがあったんですね。
今までの中で一番肝を冷やした出来事でした。