13年引きこもった人のお話

13年引きこもった40代男性が社会に少しずつ関わっていこうと思い、記録を綴っています。

新聞配達のアルバイト

f:id:ta13hiki:20191006223650j:plain

13年くらい実家で引きこもって暮らしていたのですが、思うところあり今更ながら社会と接点を持ってみようと思いました。

そういう訳で私にできそうなことを考えて、一昨日新聞配達の面接に行ってきました。今日はそのお話です。


申し込み~面接準備

3日前にアルバイトサイトで見つけた、家から自転車で15分くらいの新聞販売店でのバイトを望み、そこの本社に申し込みました。履歴書不要・リスタート応援などと、なかなか私好みの条件が並んでいます。
翌日販売店から直接電話。私は寝ていたので母が電話を取りました。ええ、スマホとか持っていません。相手もエッて感じでしたでしょうね。ハハッ……
電話を改めて私の方で掛け直してすぐに取れなかったことを詫び、面接の日時を聞いたのですが、今から1時間後に来て欲しいとのこと。えっちょっと早すぎじゃないですかね。無理言って1時間半後にしてもらい、そそくさと準備しました。服は何を着ていったらいいんでしょう。スラックスっぽいズボン、ノーネクタイYシャツと中途半端にフォーマルっぽい着こなしにしておきました。革靴は…持ってないので父のものを拝借。
幸いだったのは、去年思い切って歯医者に通ってガタガタの歯を全部直してたことです。髪も先月なけなしの1,300円を払って8ヶ月ぶりくらいにカットしてましたし、最低限の容姿は整っていると思いたいですね……

面接

かなり早めに着いたので新聞販売店の周辺を自転車で散策して時間を潰した後、指定時刻に訪問。13年間、人と話したのは家族・親戚を除くと上記の歯医者と床屋、1年に1回くらい行くコンビニでのやり取りくらいなのですごく緊張します。案の定、最初に取り次いでくれた人に聞かれた担当者の名前を言えずにはやくもグダグダに。それでも何とかそこの所長と面談を開始できました。

所長「あっ、私こういう者です(名刺スッ」
私「あっ、あっ、○○○○と申します」

名刺なんて受け取ったのは人生で2回か3回くらいで、もちろん自分のは持っていません。ネットでの知識をフル動員して何とか両手で受け取り、その後机の左上側に置いておきました。後で調べたらこれで合っていました。よかった……
面接の内容については、ある程度想定問答をしていました。以下のようなものです。

・職歴がまったくないが何をしていたのか? → 超氷河期世代で就職に失敗してうんぬん
・バイトや派遣は何をしていたのか → 20代の頃やっていたコンビニバイト、仕分け作業等を列挙。直前の仕事はクラウドソーシングを挙げる
・なぜ今になってここで働こうと? → 体を動かす仕事がしたい、Wワークを前提とした短期間のバイトを探している

こういった想定問答でしたが、実際には履歴書不要ということもありほとんど突っ込まれませんでした。まあ相手も見てすぐに察した部分はあったのでしょうが。
家族構成などのいくつかの質問の後、配達では原付が使えず自転車になるかもしれないと言われました。しかも原付が借りられた場合でもメンテ費用として月3,000円必要とのこと。ちょっと高くないですか、というか高い。求人票では月給3万~5万とあったので、下手すれば給料の1/10が無くなります。でも条件に文句言えるような境遇ではないので、分かりましたとだけ答えておきました。
面接の後、少しだけどういう仕事なのか3分程度の説明があって終わりました。帰りに事務の何人かの人が声を掛けてくれましたが、まともに挨拶もできず無視したみたいな感じに。やはり何年もろくに喋っていないと声が出ません。今後の課題ですね……

面接結果

実はまだよく分かっていません。面接が終わって2日、今日は日曜日なので連絡があっても明日だと思います。採用と面接ではっきり言われなかったのですが、何かの用紙に氏名住所等は書きました。ただ一方で、あまり人手に困っているようにも見えませんでした。実はこの新聞販売店は数ヶ月前にも募集を見かけたので、私にもワンチャンあるのではと思っていたのですが、面接では配達地域はどこか空いたら検討しよう的な言い回しを感じる場面がありました。そもそも人が足りないのに、原付が余ってないとかあるのでしょうか……
考えても仕方ないですね。どういう結果でも、せっかく十数年錆びついていた歯車が動き始めたので、止めないようにささやかに頑張りましょう。