13年引きこもった人のお話

13年引きこもった40代男性が社会に少しずつ関わっていこうと思い、記録を綴っています。

車を貸して欲しいの一言が言えなかった

休眠預金

長く引きこもっている間にあらゆることに意欲を失い、生きていくために必要な様々な手続きも長く怠っていました。その一部は私の両親が代わりにやったのですが、やらなかったものも多く、運転免許すら更新切れで一度失っています。
預貯金も同様で、いくつもの口座を長く放置していました。すでにキャッシュカードも使用できない状態にあったので、昨日父に連れられて不要な口座を解約してきました。


車通勤がしたい……

普段父とはほとんど会話がなく、年に数回程度短い言葉を交わす程度です(関係が悪い訳ではない)。なので昨日はかなり緊張しました。
しかしせっかくなので、食品配達のバイトに通うために車を貸して欲しいと頼もうかと思ったのですが、結局最後まで言い出せませんでした。

すでに私の父は何年も前に定年退職しており、かなり高齢です。それでも毎日車に乗ってどこかに出かけています(仕事をしているのか、何かの趣味に使っているのかは分かりません)。父のことですから頼めば喜んで貸してくれるでしょう。しかしこの生活のペースを私が干渉することで崩したくなかったのが言い出せなかったもっとも大きな理由です。

何か大きな変化が起きるのが怖いのです。働き始めたとはいえ、いまだ自活することは私には不可能です。ここで私が車を利用しだすと、父の身に何か起きるのではないかという漠然とした不安があります。
そのような不安を抱えて生きるくらいでしたら、自転車おっさんとバカにされ続ける方がまだ心に安寧があります。
車は頑張って自分のお金で買いましょう。諸経費込みで10万くらいで中古車買えないかしら(笑)


不肖の息子で申し訳ない

昨日寄った銀行の帰りに珍しく父が私に話しかけてきました。私の分の投資信託があるという一言で、初めて聞かされました。言わんとすることはすぐ分かります。

不肖の子のために老後も悠々自適な生活ができず、それでいながらもこのあまりに生きる能力が欠けた子供が1人になったときのために身を削って蓄えを残そうとする父には感謝の気持ちしかありません。
あまりにも遅きに失しましたが、それでも両親に孝行をしたいという気持ちを改めて強く持つことができました。明日以降も仕事に取り組み、日々の積み重ねを続けていきましょう。


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口座のお金の一部3万円をもらいました。元々親のお金ですからね満足です。えっ、2万9千円しかないって?いやーコンビニとかでおにぎりとか買いまして(大馬鹿)