13年引きこもった人のお話

13年引きこもった40代男性が社会に少しずつ関わっていこうと思い、記録を綴っています。

脱ひきこもりの特効薬はない

10日前くらいの文集オンラインの記事ですが、読んでいて共感できる部分もあったので、自分の経験を混じえつつ紹介します。
記事は青年期のひきこもりを対象としたもののようですが、中高年とかでも当てはまる部分もあるかと思います。

bunshun.jp


変化はすぐには見えない

この記事では(引きこもりの状況を立ち直らせる)「特効薬」はないとはっきりと言い切っていますが、実際そうなのかもしれません。

私の場合もそうで、直近のひきこもり状態では脱するまで13年掛かっています。脱するきっかけも劇的な出来事があった訳でなく、ネトゲの引退で空き時間が大幅に増えたのに加えて、「引きこもるのも飽きたなー」、「外で働いた方がお金が稼げそうだ」、「筋トレ始めて以来体調いいし働いてみるか」といった気持ちが次第に強くなったのが理由です。

日々の僅かな気持ちの変化の積み重ねの結果だと思いますが、その変化は本当に微々たるものです。
筋トレも体に目に見える変化が分かるのは最低でも3ヶ月と聞いたことがあります。しかもそれは本人だけであって、周囲がその変化に気づくのはさらに時間がかかります。

その記事でも引きこもり問題は周囲がどれだけ待てるかどうかが重要だと述べています。


ファイナンシャルプランナーの記事がおもしろい

ついでなんでもう1つ記事を紹介したいと思います。
これはファイナンシャルプランナーの方の記事で、引きこもりが生涯直らないという前提で生活設計を提案するそうです。その上で、使える分のお金を引きこもり支援団体などに使うことは反対していません。

president.jp



実際にいつ引きこもりを脱するかは本人にも分からないですから、そのまま生涯を終えるケースを考えるのは当然かもしれません。
私も生涯で数度引きこもっていますが(直近が13年で実はトータルだともっとあります)、次に引きこもるときは生涯終えるまで続くような気がします。